FC2ブログ

会計事務所の使い方(2月20日放送分)


<2月23日の税理士記念日って、どのような由来?>

税理士の前身である「税務代理士」の制度が制定されたのが昭和17年のこの日、2月23日だったんです。

<記念日は何か特別なイベントがあるの?>

北陸税理士会では無料税務相談を開催しています。金沢では明日21日、金沢市北安江の税理士会館で、小松では月曜23日、小松商工会議所で。どちらも午前9時から16時までです。
お問い合わせは北陸税理士会まで。ちなみにタックスマンは出席できません。

<会計事務所で働いているのはどんな人?>

一般的に会計事務所というと、「税理士事務所」を指す場合が多いと思います。税理士事務所とは、一人又は複数の税理士と、税理士補助をする職員さんで構成されていますね。

<当然仕事は税金に関すること?>

そうですね。一般的には、確定申告書の作成、必要がある方には、毎月の帳簿作成のお手伝い、あと、大事な仕事として、税務調査があったときの立会いなどです。これらが会計事務所の中心業務というのが一般的な話ですね。

<税理士が経営指南の役割を担う機会が増えた?>
    
まずはパソコンとソフトの普及。安価で使いやすい会計ソフトがいくつも売られています。会計事務所に依頼しなくとも、一般の方が手軽に帳簿付けできるようになりました。
もうひとつは電子申告の進展です。簡便な届出さえすれば、納税者の方たちがWEB上でどんどん確定申告をできるようになってきている。
会社の申告書はともかく、個人の簡便な確定申告書を中心に、納税者が直接申告をする比率が高まっていくと思われます。

もともと、税理士制度と言うのは、第2次世界大戦後、税制の民主化の一環として位置づけられてきた経緯があります。終戦までは、税金と言うのはお役所が一方的に決めるものだったんですね。
ムシゴメ備える大化の改新の「租庸調」の頃から年貢などを経てずっとそうだった。

で、戦後のアメリカ主導の社会の民主化で、納税者が自分の税金を自分で申告する制度になったんです。但し、税法や申告の手続は複雑です。で、アドバイザーとして、独立した専門家である税理士制度が自主申告制度に組み込まれた。

まあ、一部では、天下りの出来ない税務官僚の人たちの、退官後の生活保障制度でもあったというハナシもありますが・・・

それで現代です。租税制度の民主化も、IT環境の整備普及によって、いよいよ極まってきたということでしょう。
そこで税理士の社会的な役割期待も変化せざるを得ない状況にあると思います。
その一方では、中小企業を取り巻く環境は激変し、複雑化する一方です。
ましてやここに来ての金融危機、大不況は多くの企業の存亡に関る状態です。

こういう状況下で、経営そのものの数字を目の前で見てきた税理士が果たす役割が大きくなってくるのは当たり前だと思います。

<税理士さんは自らが経営者になろうとは考えないの?>

経営者に徹しようとする税理士の先生もいらっしゃいますよ。ってか、タックスマン自身も経営者で~す!
ただ、他事業に乗り出して経営しようとする方もいらっしゃいます。
でも、成功するとは限らない。だって、税理士と言うだけでは、税金のプロであっても、経営のプロであるとは限りませんから。

実際、タックスマンも「こんな取り組みあるけど、一緒にやりませんか?」というようなお誘いは受けることがあります。
でも、自分自身がそれに乗っかったら、アドバイザーとしての目が曇りますよね?

これは私の決め事なんですが、この仕事を天職と考えていますので、会計事務所の経営者として、この仕事で行きます!


(文責:Taxman)
スポンサーサイト



マルサが来た!②(1月30日放送分)

<脱税で実刑になる人はいるの?>

平成19年度の査察事案は全国で218件。そのうち検察庁への告発は158件。これは、告発率というんですが、査察事案に占める告発件数は72.5%にも上る。
で、一審判決189件全てが有罪です!そのうち執行猶予のつかない実刑判決は22人。
つまり、ここ日本でも、昨年度は22人が脱税で服役したり、その上罰金まで払ったと言うことになりますね。

<どんな事例があるの?>

ある日、国税局の代表電話に女性の声で電話が入ります。その女性は、「知人が脱税をしています」と切り出します。
この女性は、皆さんお察しの通り、いわゆる特殊関係人で、その相手はクラブと2件のモツ鍋屋を経営する社長でした。

この社長は、現金商売をいいことに、店を集金に回って、そのうちの2割を抜いたうえで口座に入金しているとのこと。いわゆる売上除外です。

早速査察チームが組まれ、内偵が始まります。
張り込みをして客の車の出入りを調べたり、酒屋やオシボリなどの取引業者の状況を確認したり。
脱税額がほぼ1億円であるという確証がほぼ固まり、裁判所の捜査令状が発行されたある日の朝10時、チームは3店舗と社長宅、そして新しい特殊関係人宅に一斉に踏み込みます。

ところが、「タマリ」がなかなか見つかりません。「タマリ」とは、脱税した資産現物の事を指します。

ついにそれも白日の下に晒されます。特殊関係人宅のゴミバケツの横に積み上げられたゴミ袋の山の中から、手提げ袋に入った現金800万円と通帳6冊が発見されたんですね。
隠し帳簿は天井裏から見つかりました。

結局、前の特殊関係人を裏切ったことによる、女の恨みによって、社長は大きな対価を支払う羽目になりました。

<税務調査官が来たときの対応は?>

何度かお話してますが、税務調査が来て、多額の悪質な脱税に心当たりがなければ、「この調査は任意ですか、強制ですか?」と聞くことです。
聞けると言うことは任意なので、税理士に連絡をすること。
本当のマルサだったら、打つ手なし、ですね。従順に、なすがまま、されるがまましかない。

<脱税はやめましょうということですね?>

脱税は、割に合わない。ペナルティーも高いです。
ましてや、マルサ案件は、告発率も高く、場合によっては、告発だけでなく実刑判決という高い代償を払うことになります。
事前対策を立てた「節税」をしましょう!

マルサが来た!①(1月23日放送分)

<マルサの調査の特徴は?>

強制調査=マルサ捜査で、国税局調査査察部査察部門が実施します。この調査の特徴は、先ず、多人数、同時多発で入る、と言うことです。本店・支店などだけでなく、社長の自宅、経理部長の自宅。場合によっては、特殊関係人といって、社長の愛人宅にも、同時刻に押えられます。
入るときには、裁判所の捜査令状を掲げて、「金沢国税局調査査察部のものです。法人税法違反の疑いで、捜査を行います」と言って入って来ます。

<どんな場合にマルサが入ることになるの?>

いくつか特徴がありますが、概ね1億円以上の所得の脱税で、特に手口が悪質なものが対象です。対象は、基本的に中小企業・個人が対象です。基本的には、上場企業などの大企業には入らないと言われています。
これは、大企業は経理がしっかりしているし、経営トップの脱税の悪意が立証できないからだと言われています。
情報の発端はタレコミの場合が多いらしいです。特に特殊関係人からのもの。
「K社社長自宅の子供部屋の箪笥、そこの一番下の引き出しの奥に面白いもが入っています」とか、めちゃくちゃリアルな情報提供もあったりするらしいです。
皆さん、身辺整理に努めましょう!なんちゃって・・・

<マルサが入るのはどういう業界が多いの?>

平成19年度は、全国で158件検察庁へ告発されています。そのうち、外国為替証拠金取引(FX)を含む商品・株取引が1位で、21件ありました。2位は金属関係卸で15件。一時、素材関係がバカ上がりして、鉄屑回収業に一斉に税務調査が入ったりしました。
前年1位の人材派遣業は4位に(13件)
建設不況を反映して、前年3位の建設業は7位に落ちています。
まさに時代を反映していますね。

<マルサが入ると、かなり厳しい状況になるの?>

その通りです。
査察官が踏み込んだ時点で、全てそのままで押えられ、席を立つことも出来ないそうです。
税理士も呼べない(立会い件がない・逃げちゃう税理士もいる・・・?)
なので、タックスマンも、実は査察の現場を体験したことはないんですね。
で、帳簿類、請求書請求書はおろか、個人の手帳や、場合によってはパソコンも没収されてしまいます。
不便極まりないし、仕事にも支障を来しますよね。
で、トイレに行くときも調査官がついてくる。
証拠をトイレに破棄したりするかもしれませんしね・・・。
ですので、査察現場には必ず女性調査官が来ます。
経理担当に女性を置いている場合も多いですから。


(文責:Taxman)

税務調査のウラ話③(11月21日放送分②)

税務調査にまつわる悲喜こもごものドラマ

<ある流行っている和食の店の話>
そこはタックスマンのお客様ではなく、タックスマンキング、つまりタックスマンの父が贔屓にしていて、税理士は使ってなかった。
そこに税務調査が入って、話がこじれて、SOSが入ったんです。
じつは、この方、現金商売ということもあって、かなり売上を申告から外していた。
で、それでためたお金が、隠し口座にウン千万円あった。
でも、そのお金、表に出せない訳です。
後から聞いた話ですが、いきなり税務署に踏み込まれて脱税を暴かれる夢を何度も見て、汗びっしょりで飛び起きてた。
調査が終わって、税金を払って、
「これでやっと安心して眠れます」
と言って、涙してました。
タックスマンキングは、
「あんた、これからは売上ごまかすことだけはしたらだめやぞ。一緒に節税も考えていけばいいげんさけね。さ、こんで、あんたの金はどこに出してもいい金になったがや。これからもワシに旨いもん喰わせてや」
と諭してました。
それから暫くして、そのお店は借りていた店を出て、自社ビルを建てて立派な店になりました。

<税務調査のプレッシャー>
実際、税務調査は、納税者にかなりの心理的負担を強います。
ある建築業の社長婦人は、思い余って半年分の資料を全部燃やしてしまいました。
このときは苦労しました。

縫製会社の社長の奥様は、税務調査が終わるたび、心労で入院してました。
別に脱税していたわけではないんですが・・・
この会社はのちに廃業することになるんです。借金もなかったので平和なリタイアメントだったんですが、最後の手続を終えて、その奥様、涙をぬぐいながらこうおしゃいました。
「これで、やっと税務調査から開放されるんですね・・・」

<建材会社の専務の話>
笑ってしまったのは、ある建設関連の会社の調査のとき。
社長や専務、常務というのは「専任役員」といって、事前に届出を出さなければ、ボーナスを出しても会社の税金が安くならないんです。
そこの会社の社長の息子さんは、取締役営業部長だと聞いていたので、ボーナスを出していたのを経費にしていた。
ところが調査で、社長の机の引き出しから出てきた息子さんの名刺に「専務取締役」と書いてあった。
社長は必死で「違うんや、これは名刺だけのことや。そういう肩書きかかんと息子も営業やりにくいからや。名前だけなんや」
「ほんとですかねえ」と調査官。
「ホントやて。そうや。本人に聞けば判るわ。
おーい。だれか、専務呼んでこい!


(文責:Taxman)

税務調査のウラ話②(11月21日放送分①)

<税務調査官にも業界用語のようなものはあるの?>
税務職員の人たちは、税務署のことを、「わが社」って言ったりします。
特に税務署の人たち同士で飲みに行ったりするときに。
今はもうそんな時代じゃあないですが、ひと昔前は、繁華街に、税務署の人たちがよく使うクラブがあった。そこにいくと、みんな「わが社では~」って言ってまして。
タックスマンはたまたま行って、知ってる職員さんにお会いしたんですが、そこの女の子に聞かれました。「あの人らの会社って、なにやっとるとこなん?」って。常連なのにわかんないんだなあって。
あと、「営業にいく」っていうのは時々聞きます。これは税務調査に行ってるってこと。税金取りに行ってるんだもんね。
あと、調査現場では「特殊関係人」って言ったりすることもあります。これは愛人のことで、往々にして影の金庫番やってて脱税のキ-マン、じゃねえや、キー・ウーマンだったりします。

<税務調査というのは何人くらいでやって来て、何日くらいいるもの?>
会社の規模によって違いますね。一人の場合もあるし、7~8人がいっぺんに来る場合もある。
最近は、税務署も行革の影響で人が足りないらしく、一人のケースが増えましたね。見てると何か何まで、大変そうですよ~
何日かというのも事業規模によります。一日だけのこともあるし、一週間以上のこともあります。

<調査員がやってきたときの対応のポイントは?>
事前に税理士さんに相談して、どんな資料をどのように並べておくか、調査で提供するスペースはどこがいいのか決めておくといいでしょう。
調査官も会社側も、スムーズに短期間で調査が終わったほうがいいわけですからね。
あと、下世話な話ですが、調査官の人たちは、お昼ご飯を取ったりしても、ぜったいに食べません。外に食べに行くので、それでいいと思ってください。
その辺は今は徹底してます。
コーヒーやお茶菓子などは出せばいいですけど、まあほとんどお菓子には手をつけませんね。

<どんな書類を調べるの?>
普通に帳簿を見ます。
あと、発行した請求書や領収書の控え、貰った請求書、領収書、契約書などですね。その他は業種によって違います。
それと、預金通帳は必ず調べます。会社や商売のものだけでなく、経営者やその家族の個人的な通帳も調べるケースが増えてます。
これは、売上がもれている場合に、社長や家族の口座に入金しているケースがあるからです。
とはいっても、個人通帳を、家族とはいえ他の人に預けるのは抵抗がありますよね。どうしても厭な場合は、税理士に見てもらって、必要なところだけ調査官に報告してもらうといいかもしれませんね。


(文責:Taxman)